寒さも厳しくなってくる頃、年末年始の準備・・・
特に師走に入る前後には年賀状の準備を始めますね。
そのころに喪中はがきが届いたら、その人に年賀状を送ることは見送ることと思います。
しかし、年賀状だけのやり取りをしていてなかなか会えない友人や親しい友人、会社の上司などは
やはり何らかの形で季節の挨拶を伝えたいと思うかもしれません。
そういったときには「寒中見舞い」という方法で挨拶をすることが出来ますが
どういった文章にしたら失礼がないのでしょうか?
文例をまとめました。
寒中見舞いの文例は喪中の人にはどうする?
喪中はがきが届いたら、
やはり年始の「おめでとう!」という挨拶を控えるように気を遣うことと思います。
喪中はがきとは
「身内に不幸があって悲しみの淵にいて、おめでとうという気分になれないので年始のご挨拶を欠礼いたします」
というものです。
ただ、人によっては「年賀状を楽しみにしています」と書き添えられていることもありますし、
みんながみんな悲しすぎて何も受け入れられない・・・というわけではありません。
私の経験でも喪中の時に年賀状がなく、さみしい思いをしたことがあります。
そうしたときに寒中見舞いが届いてうれしかったのと、ようやく前を向こうと切り替えられたように感じます。
寒中見舞いは季節の挨拶状で年賀状の代わりにはなりませんが
寒い季節に自分のことを気にかけてくれている人がいる、ということは、とても心強いものです。
その寒中見舞いは喪中の人には
おめでたい言葉「おめでとう」等の言葉を控えるように気を付けて、あとは気負わずに書きましょう。
寒中お見舞いはあくまでも「季節のご挨拶状」ですから。
文例としては
①「寒中お見舞いを申し上げます」
という文言を始めに書きます。
②「寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?」
と言った季節の挨拶を入れます。
③近況報告な
個人のコメントを入れます。
自分のことなんて・・・と思うかもしれませんが受け取る側はこういったところを楽しみにも見るので、もちろん書いてかまいません。
もし喪中を知らずに年賀状を出してしまった場合には
ここで、「先日は○○さまの喪中を存じ上げずに年賀状を送りし、申し訳ございませんでした。ご家族の皆様にも心よりお詫び申し上げます」
と、短い文章で構いませんのでお詫びを伝えましょう。
④「本年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます」
といった今後のお付き合いをお願いする言葉を入れます。
⑤「寒い日が続くようですのでご自愛ください」
という、相手を気遣う言葉を入れます。
⑥「平成○○年○月」
と日付を入れてしめます。
寒中見舞いの文例で喪中の友人の場合
社会人になり、自分に家庭も出来るとなかなか昔からの友人と頻繁に会うことは難しくなってきます。
そんなときでも年賀状のやり取りが続いていることはうれしいことですよね。
そんな友人が喪中であったら、年賀状のやりとりも少なくとも2年は空いてしまいます。
その間にいろいろなことがあるでしょうし、もっと期間が開くこともないとは言い切れませんし、
そこで疎遠になっていってしまうこともあります。
そうしたときに年賀状で年始の挨拶は出来なくとも寒い季節、元気にしているかと寒中見舞いで便りを出すことはできます。
友人であれば、テンプレート的な堅苦しい文章ではなく、もっとくだけたように親しみを込めて寒中見舞いを書きたいですね。
文例としては
①「寒中お見舞いを申し上げます」
という文言を始めに書きましょう。
②「寒い日が続いているけれど、元気にしていますか?」
と言った季節の挨拶を入れます。
③近況報告な
個人のコメントを入れましょう。
友人であれば特に短くても構いませんので、ここは書いていきましょう。
親しい間柄であれば、ここに
「喪中ということだけど、少しはいろいろと落ち着きましたか?」
と相手の状況に対する気遣う言葉も入れていいですね。
④「本年もどうぞよろしくね」
といった今後のお付き合いをお願いする言葉を入れます。
⑤「まだ寒い日が続くから、体調を崩さないように気を付けてね」
という、相手を気遣う言葉を入れます。
⑥「平成○○年○月」
でしめます。
寒中見舞いの文例で喪中の上司の場合
会社関係の人への季節のご挨拶は特に失礼のないようにしたいものですね。
喪中はがきが届き、年賀状を控えた場合、寒中見舞いで季節のご挨拶を、と考えることは不自然ではありません。
ただし、寒中見舞いはあくまでも季節の挨拶を伝えるもので年賀状の代わりにはなりません。
寒中見舞いを出す時期も年賀状の代わりだからと年が明けて出せるものでもありません。
⇒寒中見舞いは喪中の時には年賀状の代わりに出すもの?時期や写真入りについて
そうすると会社関係、上司などには寒中見舞いを出す前に会社で会うことが考えられます。
年が明けて、もう会っているのに今更寒中見舞い・・・・と思うかもしれませんが、
そこは季節のご挨拶と割り切って改めて出してもいいでしょう。
文例としては
①「寒中お見舞いを申し上げます」
という文言を始めに書きます。
②「ご服喪中とのことで、年始のあいさつを遠慮させていただきました。」
と年賀状を控えた旨を伝えます。
③近況報告な
個人のコメントを入れます。
「昨年は丁寧なご指導をありがとうございました。」
と、指導をいただいたお礼などを伝えることも構いません。
もし喪中を知らずに年賀状を出してしまった場合には
ここで、「先日は○○さまの喪中を存じ上げずに年賀状を送りし、申し訳ございませんでした。
ご家族の皆様にも心よりお詫び申し上げます」
と、短い文章で構いませんのでお詫びを伝えましょう。
④「本年も変わらぬご指導のほどをどうぞよろしくお願い申し上げます」
といった今後のお付き合いをお願いする言葉を入れます。
⑤「寒い日が続くようですのでご自愛ください」
という、相手を気遣う言葉を入れます。
⑥「平成○○年○月」
と日付を入れてしめます。
相手が喪中の場合の寒中お見舞いの文例についてのまとめ
相手が喪中の場合、
失礼のないように寒中見舞いを送りたいと考えるでしょうが、なかなか文を考えることも難しいものです。
送る相手との関係によっては形式ばったものでなくても差し支えありませんし、
寒中見舞いは故人の状況を伝えることもマナー違反ではありません。
季節のご挨拶を送り、気持ちの良い付き合いを続けていきたいですね。