幼稚園の年中、
4~5歳は
自分だけの世界で遊んでいたことが多かった子供たちが
お友達にも関心を持ち始め、
お友達と関わっていくことが増えていきます。
そうすると
摩擦も起こってくるんですよね。
まだまだお友達と関わることが
慣れない子供たちです。
行き違いからのトラブルや
成長の中で
葛藤をしながら関わっていくんです。
親としては
心配も満載ですね。
それは傷つけられるのはもちろんのこと、
傷つけてしまうこともですね。
そこで今回は
年中の女の子の友達関係について
お話をしていきます。
年中の女の子の友達関係
年中の女の子は
4歳から5歳、
色々なことを学び、
何よりも心が一番成長をする時期です。
色々なことを見て、感じて、
学んでいきます。
そして言葉が達者になっていくのも
この時期ですね。
言葉でのやりとりが増えていくのも
女子ならではです。
今まで自分が中心の世界にいて、
同じ場所で遊んでいても別々の遊びをしていたのが
周りが見えるようになり、
一緒に遊ぶ、ということが楽しくなってくるのも
年中さんならではです。
そうして、
周り、お友達に関心が出てきて
言葉も大人並みの会話が出来るくらいになってくると
「ケンカ」などのいざこざも出てきます。
言葉がうまく伝えられなかったり、
自分はこうしたいのに、お友達はこうしてくれない、
ときには手が出たり、
意地悪に感じる言葉を言ってしまったりすることもあります。
しかし、
そうやってお友達が泣いてしまう、傷ついてしまう、
自分も痛い思いをする、叱られる、
仲直りをする。
こうした生きた経験をスポンジのように吸収していくのもまた
年中さんの時期と言えます。
親としては
時に心配になってしまうこともあると思います。
わたしも実際にありました。
娘は早生まれなこともあって
小柄で、どこか幼さも年少さん並みだったんです。
あるとき、お友達同士三人で遊んでいたら
突然娘の手を払いのけ、
他の子たちで走り出して
一生懸命追いかける娘を仲間に入れないように背に向け
他のママが写真を撮ってあげるから並んで~と言ったら
小柄の娘を隠すように並ぶ・・・
意味は分からないし、
その場面を目の当たりにして悲しいやら驚きやら・・・
しかも娘は懲りずに追いかけるんです。
結局Bちゃんが帰って
娘とAちゃんが残ったら
手をつなぐことが出来て娘はご機嫌。
Aちゃんの気持ちはわからずじまいで
もやもやでしたが
どうやらAちゃんは幼稚園外でBちゃんと会えたことがうれしくて
娘に邪魔してほしくなかった?ようにも思えました。
でも子供と一緒に一喜一憂して
「かわいそうに!」とか「それは頭に来るね!」と
感情をアップダウンさせるのではなく、
子供の気持ちを受け止めていくようにしましょう。
話して、受け入れてもらえる、
「安心できる」場所があることが
子供がまた外へ向かっていけるために必要なことなのです。
年中の女の子がするいじわる
年中、年長の女の子は
「魔の年中、年長」と言われるほどに
色々とお友達関係では
問題も出てきます。
その中で親として気になるのは
「いじわる」ではないでしょうか。
悪意があってしているものは特に
我が子であれば叱り、
よその子であれば、
オブラートに包んで注意をする・・・
くらいになるかもしれませんが
「してはいけないこと」として
教えていきたいですよね。
子供もいいこと、よくないことは
理解できるようになってきています。
ただ、理解はしていても
行動してしまうことがあるんですよね。
しかも言葉が達者になってきているので
「だって○○なんだもん」とか
「でも○○なんだよ」とか
言い訳まで言えるようになって来たりします。
そこには
じぶんのやりたい!したい!が
優先されているからなんですね。
お友達が自分の思う遊びをしてくれなかった、
お友達の持ってるブロックが欲しかった、
だから
お友達に「あっち行って!」と言ったり、
ブロックを取ったり。
結果だけを見たら
わがままでいじわるなことをしているのですが
大人の考えるいじめとは少し違います。
お友達にいじわなことを言ってはいけない、
人のものを勝手にとってはいけない、とは理解していても
自分の気持ちを優先して
我慢が出来ていないから
こうした行動に出てしまいます。
そこを見て
「なんてうちの子は意地悪なことばかりするのかしら」
「あの子はきついこと言うし、意地が悪いわ」
と思う前に
ワンクッション
「まだ4歳、まだ5歳」と思い返してみてください。
この世に生まれて4年、5年。
同じ世代の子たちと
社会生活を送るようになって数か月~1、2年です。
まだまだ学び途中です。
我慢をするために
自分の「こうしたい!」「あれがいい!」などの気持ちを
コントロールすることが必要です。
親としては
まず子供の「こうしたい」「あれをしたい」という
気持ちを受け止めることが重要です。
子供は先ほどお話をしたように
気持ちを受け止めてもらえたら
そこから自分でどのように折り合いをつけていくかを考え、
気持ちをコントロールしていくように学んでいきます。
もちろん、一朝一夕では無理で
何度も繰り返しながら
学んでいくので
「何度も言ったでしょ!」
「前もしたのにまた同じことしてる」ではなく、
その都度、
受け止めていきましょう。
根気がいるんですけれど・・・
ある時急に気が付きます。
「あれ?最近これしなくなったな」とか
「仲良く遊ぶようになってる・・・」とか
少しずつ、少しずつの成長が
実を結んでいくのがわかるようになりますよ^^
年中の女の子の仲間外れ問題
年中さんの女の子は
おうちに帰ってきてから
色々なお話を饒舌に話してくれますね。
「Aちゃんが一緒に遊んでくれなかった」
「Bちゃんにこっち来ちゃダメって言われた」
「Cちゃんが手をつないでくれなかった」などなど。
聞いていると
そんなに仲間外れにされているの?
我が子は嫌われているの?
と悶々としたり、
悲しいやらで心配になります。
しかし、ここで思いとどまってください。
まだ4歳、まだ5歳です。
会話も上手になってきている上に
女の子はお母さんの話などもよく聞いていますから
大人のような口調で
大人のように会話をします。
だからと言って
言っている内容も大人のように話しているかと言えば
それは違います。
記憶もしっかりしてきているから
すべてが真実かと言えばそうでもなく、
たとえば、「Aちゃんにこう言われて泣いちゃった」と言っても
実際には
それは一日に何回かある小競り合いのひとつで
ほとんどが楽しく遊んでいて
一つの出来事がクローズアップされて覚えていた、ということも多々あります。
子供から聞いて心配になって
先生に聞いたら
「Aちゃんとは仲良く遊んでいますよ」とか言われて
ますますもやもやしたり。
それは上に挙げたような
子供が話していることが一日の重要事項、大半ではなく、
ピンポイントで記憶に残った、
ということがあることも
頭に入れておくといいですね。
まだまだお友達関係を学び始めたばかりの
年中さんです。
一日に何度もお友達とのいざこざもあるものです。
子供が楽しく幼稚園や保育園に通っているのであれば
様子を見てもいいでしょう。
行きたくない、と言い出したり
表情が暗くなっていくようなことがあれば
園と連絡を取り、サポートをしていきましょう。
年中の女の子の友達関係についてのまとめ
年中さんは女の子は特に
よくお話をしてくれるようになり、
幼稚園や保育園での様子がよくわかるように思いますが
まだ4歳、まだ5歳であることと
お友達関係は学び途中であるので
子供の気持ちを受け止めて
関わっていくことが大切です。
ときには忙しくて
「あとでね」とか
「またその話?」とか言いたくなりますが
5回に1回、
いえ10回に1回でもいいので
じっくり向き合って話す時間を作るようにしてみてください。
それだけで子供は満足して
また外へ向かっていけるんですよ^^