日本には様々な伝統行事があり、
今にも伝わり、
行われているものが多いですね。
お正月にひな祭り。
端午の節句にお盆など。
当たり前のように根付いていて、
なんとなくは知っていて、
なんとなく行事をこなす・・・・
ことも多いかと思います。
きちんと意味を理解して、
その行事を行っていますか?
そして、子供にその意味を
わかりやすく説明できますか?
子供にも伝えていきたい行事は
その意味を知ったうえで
伝えていきたいですね。
今回は「節分」について
子供にも分かりやすく解説できるように
まとめました。
節分について子供に説明するには
節分と言えば、
「鬼は外、福は内」と言いながら
豆まきをする、
ということが
スタンダードなイメージですね。
子供たちも幼稚園や保育園などで
豆まきを体験したりしているでしょうし、
近所の神社などで
豆まきのイベントも行われているところもあるでしょう。
節分に豆まきをする、
ということは知っていても
「なんで節分に豆まきをするの?」
と聞かれると
少し・・・固まってしまいませんか?
そもそも節分は
二十四節気の立春の前の日で・・・・
うんぬんかんぬん・・・・
なんて、幼児や小学生、特に低学年なんかに言っても
?????ですね。
そもそも節分は
字の通り、「季節の分け目」です。
ざっくり春夏秋冬を分ける日なのですが
一般的に知られている節分は
冬から春へと移り変わる前の日、です。
季節は春から始まり、巡るので
新しい一年が始まる春を迎える前の日に
災い=鬼を追い払い、
いいこと=福が来ますように、
と願って行う儀式が豆まきです。
子供に分かりやすく伝えるとしたら
「季節が春になる、新しい季節を迎える前に
悪いもの、鬼を追い出して、
いいもの、福が来るように願うのが
節分の豆まき」
と伝えましょう。
他にも絵本や紙芝居と言ったものを使って
伝えていく方法もあります。
節分ですと
「せつぶんってなに?」という紙芝居が
幼稚園児から小学校低学年くらいまでに
わかりやすいと思います。
ちなみに、
こちらの絵本ナビですと試し読みも出来ますよ^^
絵本って高いので
いきなり買うのはちょっと・・・という人に
恵方巻きについて子供に説明するには
恵方巻きについては
諸説あって、
地域によっても違いがありますし、
近年ではスーパーやコンビニでも
「節分商戦」として
大々的に宣伝されていますね。
節分の日には
恵方巻きを食べる、という風習が
根付いてきているように感じますが
子供に
「なんで節分の日に
恵方巻きを食べるの?」
と聞かれたら、
どう答えますか?
わたしは固まりました(笑)
恵方巻きは関西がルーツと言われていて、
もともと芸子さんたちが
商売繁盛を祈願して食べたものが広まった、
とされています。
恵方巻きは太巻き寿司ですが
これは福を巻き込む、というところから
来ているといわれています。
そして、太巻き寿司を一本食べるわけですが
これは運を一気にいただく、とか
途中で幸福が切れないように途中で止めずに食べる、とか
縁が切れないように、とか
ゲンを担いだものです。
「恵方巻き」と言われる
「恵方」ですが
これは年神様(その年の神様)がいる方角を指し、
この方角に向かって行うこととは
何でも吉とされています。
恵方巻きを食べるときには
運が逃げないように
話はせずに黙々と食べます。
そして、食べながら、
願い事を祈願します。
子供に説明をするときには
「縁起のいい太巻きを神様のいる方向を向いて食べながら
お願い事をするんだよ。
お話せずに全部食べられたら、
お願い事がかなう、と言われているんだよ」
と話してみましょう。
節分の飾りについて子供に説明するには
節分の時には
地域によって違いはありますが
お飾りがあります。
一般的にイワシの頭を柊の枝に刺して
玄関に飾ります。
わたしの実家ではしていなかったのですが
(九州です)
そういった風習があると知った時には
驚きました。
ちょっと想像したら
怖い図ですもんね。
しかし、この飾り付けも
きちんと意味があります。
この節分で飾るイワシは
柊鰯(ひいらぎいわし)、
または焼嗅(やいかがし)と言います。
いわしは焼いたものを刺すんですね。
これにもまた
意味があります。
いわしを焼くと匂いが出ます。
この臭いを鬼が苦手なので
鬼を遠ざけ、
さらに鬼が来ても
柊の棘で鬼を刺し、
家の中に入れないようにする、
という意味があると言われています。
つまり、これも
鬼を追い払うための儀式の一つなんですね。
子供に説明をするときには
「この魚(いわし)の匂いと
この葉っぱ(ひいらぎ)の棘で
鬼がおうちに入ってこないように
玄関に飾るんだよ」
と説明しましょう。
子供に説明する節分についてのまとめ
子供に説明をする、となると
まず自分がどういった行事なのかを理解していないと
説明できませんね。
そうして考えると、
驚くほどに意味を知らないままに
行事を過ごしていたことにも気が付きます。
ここで自分も意味を知り、
子供にもわかりやすく簡単に説明を出来るようにして
次の世代にも
大切の行事を伝えていってもらいたいものですね。