お正月にお飾りをするもののひとつの
鏡餅。
鏡餅はお正月に来る
年神様という神様の依り代となると
考えられています。
つまり神聖なもので
お正月の間は
飾っておきます。
そして、地域によってはありますが
鏡開きの1月11日・・・・
カビが生えていた・・・!!
なんてこともあります。
なにせ鏡餅はお餅、
生ものです。
神聖なものであるから
いい加減に扱うのも・・・
など思いますよね。
そこで、
カビが生えるのを防ぐ方法、
そもそもカビが生えた鏡餅は食べられるのか、
また処分をする場合の処分の仕方について
まとめました。
鏡餅のカビを防ぐには
生ものである鏡餅を
鏡開きの1月11日(地域差があります)まで
飾っておくと
カビが生えることもあると思います。
特に昔とは違い、
室内も暖房で暖かいでしょうし、
カビも生えやすい環境があります。
鏡餅はお正月に来る年神様という
神様へのお供え物で依り代になるものと考えられています。
そしてそれはお年玉のルーツにもなっているもので
特別なものです。
そういった神聖なものを
カビで台無しにしてしまうことは避けたいものですね。
では、カビを防ぐにはどうしたらいいのか、
いくつか紹介します。
①触れないようにする
基本ですが、案外やってしまいがちなことです。
人の手で触ってしまうと
カビはもちろん発生しやすくなりますので
直接触れないようにします。
ビニール手袋などを使って触れるようにするといいでしょう。
②空気に触れないようにする
これもまた難しいのですが
いわゆる真空状態に近づけると
カビが生えるのを防ぐことになります。
具体的にはラップ、
もっとしっかりとすることを考えると
保存用のジッパー付き袋で
圧縮袋のように空気を抜く、という方法があります。
確実に真空状態にするのは難しいところですが・・・
③焼酎で消毒をする
アルコール消毒ですね。
日本酒よりも匂いがキツくないので
おすすめです。
表面を拭いておくと消毒効果があります。
ただし、気合を入れて
バシャバシャかけると
お餅なのでべたべたになりますので
吹きかけるくらいで十分です。
数日おきにするといいですよ。
④からしを置く
タッパーやお皿で保存しておく場合、
からしを端に置いておくことで
殺菌効果が期待されます。
このからしは練りからしです。
実際に使っている人で
からしの近くのほうがカビが生えなかった、
という話もあります。
匂い移りもないので安心ですね。
⑤お餅とお餅の間に隙間を作る
カビは水分、温度、栄養、酸素があると
喜んで生えてきます。
お餅はまさに最適の温床です。
なので、通気をよくするために
鏡餅の間に割り箸を挟んで通気をよくしたり、
焼酎などを含ませたガーゼなどを挟むことで
カビ発生の予防になります。
番外編ですが、
鏡開きを待たずに
松の内を過ぎたら(1月7日以降)
早めに下げることも
一つの手です。
鏡餅のカビは食べられるのか
どんなに防止策を講じても
カビが生えてきてしまうことがあります。
これは生ものなので
仕方もないのですが・・・
ではカビが生えてきてしまったら
その鏡餅はどうしたらいいのでしょうか?
どうにかして口にしたいと思うのが
やはりお餅の中でも特別な
鏡餅だからこそ、
かもしれませんね。
しかし、結論を言うと、
食べないほうがいいです。
カビのある部分を削ぎ落とせば食べられる、
と思うこともあるかもしれません。
事実、カビを大量に摂取しなければ
害はない、という人もいます。
鏡餅に生えるカビは
分かっているだけでも20種類以上はありますが
あくまでも「分かっているだけ」です。
パッと見て、それが
何のカビなのか、
毒性のあるものなのかどうなのかは
専門家でもわかりませんので
もちろん、素人にはわかりません。
さらに、表面に見えてきているカビだけでなく、
中には根っこ、本体である菌糸と呼ばれるものがあります。
お餅の中にあるものまでは見えませんし、
大きめに削げ落としても
全部取り切れている、
とは断言できないからです。
もちろん、熱に強いカビもいますので
加熱すればいい、ということもありません。
一番怖いのは「アレルギー」ですね。
カビの毒に対しての免疫が
カビを取り込むことで
アレルギーの発症のきっかけになることも
あるからです。
そういったこともからも
カビが生えてしまったら
食べることはやめて処分しましょう。
鏡餅にカビが生えたときの処分方法
鏡餅にカビが生えたら
食べないで処分をする・・・・
としても、
やはり神事に用いられるもので
鏡餅は特別ですよね。
普通にダメになった食物と同じように
生もののゴミに
ポイっとすることは
憚れます。
では、どのようにして処分をしたらいいのでしょうか。
一番は「どんど焼き」に持っていくことです。
どんど焼きとは
お正月飾りである門松やしめ縄などを
火にくべて焼き払う行事です。
正月に天からやってきた年神様が
このどんど焼きの煙に乗って
天へ帰っていくとされていて、
小正月の1月15日に行われるところが多いです。
これは地域によって差があるので
確認をしましょう。
神社などで行われていますので
日にちと合わせて確認をするといいですね。
このどんど焼きに間に合わなかったり、
都合がつかなかった場合には
自分で廃棄をすることになりますが
「塩で清めて半紙で包み捨てる」ようにしましょう。
そのときに
他の生活ごみと一緒にならないようにします。
もう一度袋を締める前に
塩で清めて、廃棄します。
鏡餅のカビ対策についてのまとめ
鏡餅という神様へのお供え物は
大切にしたいものですが
現実問題として
カビの問題は大きなものです。
カビが生えないように防止策をしても
生えてきてしまった時にはどうするのか、
捨て方は、などを確認し、
一年を気持ちよく過ごせるようにしましょう。